折り鶴
意味もなく 折りあげた鶴を 両の手に 包む姿は 祈りにも似て
鶴を折る
「折る」と「祈る」は似ている
だから人は思いを託すのだろうか
なんて、どうでもいいけど。
「あなたは優しい人ね」
と、割とまあ言われる。
けど、皆が思うほど僕は僕を信じていない。
dont trust me.
まあみんな口に出す程、思っていないのだろうけど。
父になる
そんな僕が父になる
僕は産まれてくる君に何をしてあげれるだろうか。
泣いたらあやしたり、君に笑って話しかけたり、お風呂に入れたり、ご飯をあげたり、ママの代わりに家事をしたり、
できる事は何でもするよ。
でも、君が過ごす茫漠とした時間の中で、僕は君に何をしてあげられる?
正直、検討もつかない。
けど、ただ、君を愛そう。
いつ如何なる時でも、その想いを見失わないようにしよう。
君が笑うために、君が泣いた時のために。
「愛されている」という気持ちが、君を支えてくれるために。
だから、安心して出ておいで。
ここはロクでもない世界かもしれないけど、案外捨てたもんでもない。
だから、気をつけていっておいで。
大丈夫。転んでも君はまた立ち上がれる。上手くいかない時は、いつだって手を貸すよ。
初めはヨチヨチと。少しずつしっかりした足取りで、少しずつ前に進めばいい。
そして、いつでも帰っておいで。
君が「ただいま」と言える居場所を守ろう。そしていつだって僕は、「おかえり」ときみに伝えよう。
鶴を折る
何となく折ってきた鶴も、もうすぐ100羽になる。いっぱいあっても邪魔だし、このぐらいでいいだろう。
父になる
君の父になる